こんばんは、もりです(twitter@morimitsuy9101,instagram@morimitsu_y)
こちらを読んでいるみなさんはサラリーマンでしょうか?
私もそうです。そうでない方もいらっしゃると思います。
今回は「資本家マインドセット」というもののお話していきたいとおもいます。
資本家マインドセット 三戸政和 著(幻冬舎)
さらばサラリーマン。「資本家」という新しい生き方。
好きなことを 好きな人と 好きなようにやる
という帯が目に飛び込んでくる株式会社日本創生投資という会社のCEOである、
水戸政和さんという方が出した自己啓発系の書籍となっています。
「資本家」とは?資産家じゃなくて?
この本では、資本家とは
好きなことを、好きな人と、好きなようにやる人
と定義しています。
反対に資産家はよく聞きますよね。
資産家とは、財産を多く所有する人。財産家
コトバンクより 資産家(シサンカ)とは
著者自身もサラリーマンだったようで、その経験を元に、順をおってストーリー構成がされている本でした。
さらばサラリーマン。ようこそ資本の世界へ。
という、冒頭から本書は内容に入っていきます。
サラリーマン・マインドセットと資本家マインドセット
サラリーマン・マインドとは、組織・会社という小さい枠組みの中で、出世で年収を数百万円あげよう
仕事を変えて年収をあげようという考え方です。
いずれも、会社という枠組みの中の小さい土俵でどうするか?
どうやって年収を上げていこうか?という考え方です。
また、「自分の時間」を切り売りするしかないという時給的発想もそのうちの一つであると私は本書を読み感じました。
月給で働いている方は多いものの、残業代で稼いでいる〜などはまさにそうですよね。
時間外をどれだけしたか?で月給+残業代(時間給)で考えていますよね。
私自身もそうでした。この書籍を読みハッとしました。
一方、「資本家」たちは、
極力時間を使わず、自分の手を極力介入することなく収入が得られる方法を考えます
サラリーマンは自分の有限な時間を切り売りしているから稼ぎが爆発的に増えることはない。
資本家は同じ有限な時間の中でお金を何倍にもふやす。サラリーマンの稼ぎ方が「足し算」とすれば、資本家は時間効率を高め限られたリソースをなん倍にも膨らませて「掛け算」で稼ぐというもの
いかに「仕組み化」をしていくか?0から生み出すのではない
そういった思考方法や様々な事例が本書には記載されています
サラリーマンの出世競争は「合成の誤謬」だ!
これは経済用語のようですが、
ミクロのレベルでは正しいことを集めれば、マクロのレベルでも正しい結果が生まれそうに思えるが、必ずしもそうではない。全員が「これが正しい」と思って同じ行動をした結果、予想しなかった悪い結果が生じることがある。
これが「合成の誤謬」だ。
経済学に置ける「ミクロ」は「個人や一つの会社」。一方「マクロ」は「経済全体」のことです。
上記は、個人単位では正しいプラスのことをしているのに、結果として全体としてみるとプラスになっていないという意味です。
それを踏まえて、例として、本書では
劇場の客席で舞台を観ているとしよう。前の人の頭が邪魔で見にくい場合、立ち上がってしまえば問題は解決する。ミクロの視点ではそれが正しい。
でも一人が立ち上がれば、その後ろの人も立ち上がる。みんなが「よく見るにはこれが正しい」と思って立ち上がったら、結局はみんな座っていた時と見え方は変わらない。
こう記載されています。
他にも、あの人はものすごく高い時計を身につけている。財布なども高いブランドものだ。だから、あの人はお金持ちに違いない。
というものも合成の誤謬ですね。
本題に戻りますが、サラリーマンがライバルよりも収入を得ようとした時、
仕事で結果を他の人よりも出し、出世競争を勝ち抜く他ないです。
しかし、当然他の人も同じことを考えますよね?
結果として、みんながみんな出世のために競争をすると結果的にそれほど大きな差がつかなくなってしまうというものです。
ここで著者は、
大差をつけるためには、出世競争から離脱して、別の戦い方をする必要がある
と記載しています。
まさしく、同じ土俵で戦っていたのでは、大きな差はつかないですね。
であれば、発想を変えて別の土俵で戦えばいいのだ!というものです。
サラリーマンは居なくなる。サラリーマンはもはや「幕末の武士」
私はこれを見て驚きました。
サラリーマンというスタイルは普通か?という問いかけから入ります。
現役世代が生まれた時代は労働者の大半がサラリーマンが占めていて、だからそれが普通だと思ったのだと
歴史を紐解いていくと、会社に雇われ給料をもらうというスタイルは遡ること
大正時代とのことだそうです。実にその歴史は100年くらいということになりますね。
昔からあったのではないならいつまでも存在するとは限らないと著者は言います。
この文を読みなるほど!と思いました。
そんな中、本書では武士に置き換えて例えを書いています。
江戸時代には、武士の家に生まれれば自分も武士になるのが「ふつう」だと思われていた。しかし時代が変わって、武士という制度は消え去った。
いまのサラリーマンの制度は、まだギリギリのところで存在意義を保っている。
もうサラリーマン制度の終わりを見ているようです。
「自分の時間」はもっとも希少性の高い有限な資本
時間こそがいちばん貴重な資産である。
「自分の時間」は有限であり、それ以外の資本は無限に存在する著者はいいます。
それ以外とは、金融資本、物的資本、人的資本のことです。
金融資本、物的資本に加えて、「他人の時間」という人的資本を活用しながら自分の人的資本を最大効率化させることができればいいのだといいます。
まさに、雇われているということは、
自分の資本「自分の時間」という有限の資本を他人に使われているということになりますね。
逆になるべきですし、逆になることで利用する側に回れるという考え方ですね。
資本家マインドセット 3つ
思考が変われば行動が変わるという言葉を元に、
「資本家だったら、こんなときどう考えるだろう」という問題意識を持つだけでも、仕事のパフォーマンスは大きく変わってくる。
また逆に、仕事や日々の生活のスタイルを資本家的に帰る、すなわち行動を変える
こうした考えを持つことで、現状を変えることの不安にたいする気持ちから解放されて、新しい世界が見えてくるのだという。
本書では、10カ条として載っている中から私的に感銘を受けた3カ条を抜粋します。
1、「自分の時間」だけで生きる
ひたすら無駄な時間をなくし、他人の時間を生きることをやめて、自分の時間だけで生きられるようにすること
著者はこういっています。
私は日々の生活の中で常に「この無駄をなくせないか?」と考えている
2、インパクトの大きいお金の使い方をする
時間はとことんケチっても、お金はケチケチせずに使う
お金を使うときは「どうやったらいちばんオモロイかな、効果的かな」と考える。
著者はゴルフなどへいくときはハイヤーで向かうという。
高級車で向かうという考え方もあるが、損益を考えると高級車を持つよりも、インパクトが大きいという。
人の印象に残ることの重要性、最初に思い出してもらえる人になっておくことが重要だといっています。
また、仕事を手に入れる確度が上がるといっています。
3、好きなこと・やりたいことを仕事にする
仕事は心が折れたら失敗だ。心さえ折れなければ、成功するまで続けることができる。
心が折れないように支えてくれるのは「自分はこれが好きだ」「自分はこれがやりたい」という熱意や信念しかない
まさに、仕事はメンタルであると考えます。
心がポッキリ折れてしまわない限りはやり続けられると私も考えます。
その原動力はやはり「好きな気持ち」そこから熱意が生まれていくのだと思います。
さいごに
この本を読んで、会社を買おう!というところまでは行きませんでしたが、
雇われる側からの脱却、小さな枠組み、土俵で戦っているのみではいつまでも大差をつけることができないという考え方を得ることができました。
また、正社員・サラリーマンという制度に安定を感じているのは危機感欠如だという説もありました。
様々なことを学び、マインドを得ることができる本だと思います。
みなさまも読んで見てはいかがでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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