教養としての投資
書籍概要
タイトルは「ビジネスエリートになるための教養としての投資」
奥野一成著
出版はダイヤモンド社
2020年5月27日に世に出された書籍となります
はじめに
こちらの書籍から得た3つの学び・考え方を記載していきたいと思います
労働者2.0
労働者2.0とは、著者が名付けた造語ですが、この世の中には3通りの働き方があるといいます
それは以下の3通りです
- 労働者1.0
- 労働者2.0
- 資本家
労働者1.0
労働者としてのマインドセットしか持ち合わせていない人たちのことです。よく酒場などで、「あの上司、ふざけんなよ」などと愚痴を言いながら苦い酒を呑んでいる人を見かけますが、こういう人たちが典型的な労働者1.0です。むかつく上司の命令にも従わざるを得ないのは、労働者1.0のマインドセットしか持っていないあなた自身の問題でもあります。もし嫌な上司の命令を受けたくないのであれば、そこから一歩飛び出す方法を考えて実践すれば良いでしょう。それは、そんなに大変なことではありません。
時間を切り売りして日々の生活のために働いている人たちのことを「労働者1.0」といいます
また、自己投資を含む、投資を全くしていないひとのことを指します
月給の正社員で働いている自分は違うなと思った方は、考え方としてはそうではないといえる場合があります
収入を増やすために残業を増やすなどの考え方をしている方などは労働者1.0となってしまうかと思います
キーワードは、他人に働かされている 、投資をしない(自己投資含む)といったところでしょうか
労働者2.0
自分で働いている人、労働者1.0のように受動的に働いているひとではなく、
能動的に自分から動いて働いているひとのことを「労働者2.0」といいます
働き方としても、自分の時間ではなく、自分の才能を売るというスタイル
投資に対する考え方も、自己投資→長期投資へという形です
資本家
他人を働かせる人が資本家にあたります
聞こえは悪いですが、株式投資などをすることによって自らが働くこと無く資本を最大化するという手法をとる方のことを言います
ここでよくある考え方や意見として、不労所得でなく額に汗をかいて稼げ!というものがあがりますが、著者曰く投資は脳が汗をかいているといいます
まとめると
ざっくりとまとめると
- 労働者1.0 → 他人に働かされている、投資をしない、単に自分の時間を売る
- 労働者2.0 → 自分で働いている、自己投資または、自己投資から長期投資へステップUP、自分の才能を売る
- 資本家 → 他人を働かせる、長期投資、他人の才能や時間を利用する
という形になります
「時間」という有限リソースの有効活用
「自分が働く」ということと「自分以外を働かせる」という2つのことを組み合わせることが不可欠
人には平等に24時間という「時間」だけは皆に与えられています
その限りあるリソースを有効活用するには、時間を切り売りしているだけでは最大化することが難しいです
そこで、「自分以外を働かせる」という考え方がでてきます
自分以外を働かせることによって、自分が働いていない時間も資本が増えていきます(厳密には投資自体は元本保証ではないので、元本割れの可能性もありますが)
この考え方を身につけることが資本家のマインドということですね
有能の境界の意識
Circle of Competence(有能の境界)
画像右上の象限「自分の将来の出来事」の象限
唯一自分がこれから良い方向へ舵取りができるように努力ができる部分です
ここにフォーカスし、できるかぎりの自分の資源を注力することが重要です
「自分の将来の出来事」です。これこそが自らの才能・時間・お金という自分の資源を集中投下するべきところで、ここに集中して投資することによって文字通り人生が大きく変わります。精神的な問題も含め、世の中の大半の問題は自分がコントロールできない分野にまで、自分の関心を拡げてしまうことから起こると考えています。
簡単な説明ですが、
左上の象限は、自身の過去の出来事
今となっては考えても仕方のない内容とでもいいますか、例えば、彼女にふられてしまった。失敗してしまったことなどです
左下の象限は、他人・自分以外の過去の出来事
例えると、芸能人の不倫ニュースなどです
著者曰く、どうでもいいこととされています
私自身も思いますが、自分以外の他人が不倫したなど騒ぐのは道徳的にどうですとか倫理的にとかをさておき、自分本人としては本当にどうでもいいことですよね
右下の象限は、他人・自分以外の将来の出来事
他人に影響を及ぼすことは可能かもしれませんが、他人の意思決定をコントロールすることは不可能です。たとえどんなに親しい友人であったとしても他人であって、その人の人生はあなたのものではありません
他人は他人ですので、そこは切り分けて考えましょうということですね
以上のことから、右上の象限を追求することが非常に重要であるとかんがえます
具体的には、一番わかりやすい第一ステップは自己投資ですね
また、長期投資にしていくことによって資本を最大化していきましょう!
おわりに
こちらは投資の本ですが、資本を増やすという投資という側面と、人生を豊かにする方法という意味でも非常に勉強になる書籍でした
・労働者2.0
・「時間」という有限リソースの有効活用
・有能の境界の意識(自分の将来の出来事)
上記3点、私も行動に移していきたいと思います!
みなさんもぜひ手にとってみてはいかがでしょうか
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