生まれ持った才能が全てではない!情熱と粘り強さ、そして努力が大切!やり抜く力 グリット

本について

 

もり
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オリンピック選手や有名な俳優
様々な功績を残している方を見ると、
自分と違って才能に恵まれているなぁ・・・と思ったりしませんか?

 

人間のポテンシャルはそうではないんです!
やり抜く力GRITがポイントだったのです!

 

本日は、やり抜く力グリットという書籍について記載していきたいと思います

やり抜く力 GRIT 〜人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける アンジェラ・ダックワース著 ダイヤモンド社

こちらの著者はアンジェラ・ダックワースというペンシルベニア大学心理学教授であり、アメリカの教育界で重要視されている「グリット(やり抜く力)」研究の第一人者。2013年にはマッカーサー賞(天才賞)と呼ばれる過去の業績ではなく、将来のポテンシャルに対して送られる大変栄誉のある賞の受賞者です。

アンジェラ・ダックワースさんは経歴が面白く、ハーバード大学(神経生物学専攻)を卒業後、マッキンゼーの経営コンサルタントを経て、公立中学校の数学の教員となり、その後、ペンシルベニア大学大学院で心理学の博士号を取得して心理学者となったという方です。

こちらの書籍は2016年5月に発刊直後から「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラー上位にランクインし、たちまち異例のベストセラーとなりました。

グリット(やり抜く力)とはなにか?

簡単にいうとグリットとは、二つの内面的なものになります。

  • 「情熱」
  • 「粘り強さ」

この二つがグリットの本質的なものとなります。

結果を残している人は「才能」という言葉で片づけられてしまうケースが多いですが、実際はそうではないのです。

このグリットこそが、結果を残すための大切なファクターとなります。

努力と才能 達成の方程式

しかしながら、才能というものが全てだったり、存在しないというわけではなく、「才能」というものの本質的な内容に入っていきます

  • 才能

才能とは、努力によって上達する速さのこと

  • 達成

達成とは習得したスキルを活用することによって現れる成果のこと

この二つのファクトに関わってくるものが

「努力」となります

方程式化すると以下になります

  • 才能 × 努力 = スキル
  • スキル × 努力 = 達成

「才能」すなわち「スキルが上達する速さ」は、まちがいなく重要だ。しかし両方の式を見れば分かる通り、「努力」はひとつではなくふたつ入っている。

「スキル」は「努力」によって培われる。それと同時に、「スキル」は「努力」によって生産的になるのだ。

達成のためには、上達速度に個人差はあれど「努力」は最低必要条件ということですね!

才能とスキルは別物だとはっきり認識する必要がある。

だけど、一流になりたい、自分には夢がある、成し遂げたいことがあるんだ、なんて言っている人たちに限って、そのことをちゃんと理解していない。たしかに、才能は生まれつきのものだ。だがスキルはひたすら何百時間も何千時間もかけて身につけるしかない

ウィル・スミス

情熱と粘り強さがわかるテスト

グリット・スケール

こちらは、米軍陸軍士官学校でも研究用に使用された、グリット(やり抜く力)の強さを測定するテストです。

10の問いに対して、1〜5(全くあてはまらない〜当てはまる)までの幅で応えていき、合計のポイントを10で割ることでアメリカ人の成人の標本と比較して自分の位置がわかるというもので非常に興味深いです

また、「情熱」と「粘り強さ」の単体でもスコアが測れるものとなっています。

人生哲学と究極的関心

人生哲学

本書ではアメリカンフットボールのコーチを例に記載されていますが、シアトル・シーホークスのピート・キャロルという人物が

人生哲学があるか?という質問をよくするとのこと

ピートの哲学は

つねにより良い方法を考えてものごとに取り組む

シンプルな内容となっていますが、明確に定義された哲学は選手たちを目標へ導くコンパスになるのだといいます。

究極的関心

最上位の目標のための目的をピラミッドのように、

目標それを達成するための目的・手段と細分化していきます。

手段に対して、深堀りをして抽象化していくことにより最終的な目的となります。

これを心理学では究極的関心というそうです。

グリットを伸ばす方法

ここから、グリットを伸ばす方法に入っていきます。

興味によって心の火を灯す

好きなことを仕事にするというのはよく聞きますが、

好きなことが見つからない、「これだ」と思うものが見つかっていない人はいらっしゃるのではないでしょうか

そんな方向けに本書では「発見」の方法が記載されています。

自分自身に簡単な質問をしてみよう。

「私はどんなことを考えるのが好きだろう?」

「いつのまにかよく考えているのはどんなこと?」

「私が本当に大切に思っているのはどんなこと?」

「私にとってもっとも重要なことは?」

「なにをしているときが一番楽しい?」

「これだけは耐えられないと思うことは?」

これに答えていくことにより、自分の本当の価値観や、大切にしていること大切にしていきたいことが見えてくるのではないでしょうか?

人のために!という気持ちが心に火を灯す

ここまでは情熱の源「興味」の発見でしたが、ここからは継続に大切な「目的」を紹介していきます

書籍記載のデータでは、「目的」のスコアが高いほど「グリット」が強いと記載されています

レンガ職人の寓話

世の中の役に立ちたいとおもっているひとは目標を通してどんな些細なことや退屈な作業に意義を見出すことをしています

ここではレンガ職人の寓話が例に出ています。

ある人がレンガ職人に「何をしているんですか?」とたづねた。すると、三者三様の答えが帰ってきた。

一番目の職人は「レンガを積んでるんだよ」

二番目の職人は「教会を作っているんだ。」

三番目の職人は「歴史に残る大聖堂を造っているんだ。」

一番目の職人にとってたんなる「仕事」

二番目の職人にとって「キャリア」

三番目の職人にとっては「天職」

を意味するそうです

三番目の職人のマインドは、

「この仕事は私にとって、人生でいちばん大切なもののひとつだ」

という考え方です

自分の職業を「天職」だと思っている人は、

自分の職業を「仕事」または、「キャリア」と思っている人たちに比べ、

グリットが強いようです

余談ですが、

「天職」だと思っているひとたちは、「仕事」「キャリア」と思っている人たちに比べ、仕事の疾病休暇取得日数が3分の1程度しかないそうです

楽観主義と悲観主義

楽観主義

失敗要因を「一時的」「特定的」に捉える

原因をこのように捉えることにより、どうにかできると思えるので問題を対処しようという気になれるタイプ

悲観主義

失敗要因を「永続的」「不特定的」に捉える

このように逆境を受け止めてしまうと小さな失敗を取り返しのつかない大失敗のように感じてしまうタイプ

メンタルヘルスケア不調耐性や、中年期になっても健康でいられるかどうかや長生きするかどうかも悲観主義と楽観主義では差が開くとのこと

固定思考と成長思考

固定思考

個人の知的能力は、後天的に変えることができない、向上させることができないと思っているタイプ

成長思考

個人の知的能力は、固定思考の逆

後天的に向上することができる、常に大きく向上させることができる

とおもっているタイプ

成長思考 × 楽観的主義 = 最強

能力を固定思考で捉えていると、そこに引っ張られてしまい悲観的主義になってしまう

そのため、成長思考でいることにより逆境を成長のチャンスと思い楽観的に捉えられます

ぜひ、この方程式をマインドセットしていきたいですね。

成長思考・楽観主義者でいるための3つの方法

  1. 「知能」や「才能」についての考え方を改める

イギリスの科学雑誌「ネイチャー」で発表された青年期の脳の発達に関する研究で、14歳から18歳までの4年間にIQスコアが向上したというものがあります。

IQは一般的に持って生まれたものとされていますが、あげることができるという研究がでているのです。

脳が完全に「固定」してしまうことは一瞬もなく、私たちが生きている限り、神経細胞は互いに新しい結合を増やし、既存の結合を強化する能力を持っている。

  1. 楽観的に考える練習をする

レジリエンス・トレーニングという認知行動療法が有効のようです。

参考:【レジリエンス・トレーニング】レジリエンス・マッスルの「しなやかな」鍛え方

  1. ひとに助けを求める

ひとりではくじけてしまいそうなとき、相談といったところでしょうか

背中を押してくれる相談にのっていただけるひとに助けを求め

教えを乞うことやアドバイスをもらうことが重要だといいます。

おわりに

いかがだったでしょうか

こちらでは伝えきれない内容がたくさんあります!

筆者も心の炎がつきっぱなしです!

何事も「情熱」と「粘り強さ」が大切です!

グリットをみなさんも鍛えていきましょう

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