より少なく、しかしより良く
90点以下のものは切り捨てる!
本日は、グレッグ・マキューンさん著のエッセンシャル思考という書籍について記載していきたいと思います。
エッセンシャル思考 〜最小の時間で成果を最大にする〜グレッグ・マキューン著 かんき出版
こちらはシリコンバレーのコンサルティング会社 THIS Inc.のCEOである、グレッグ・マキューンさんが書かれた本となります。
この方は「エッセンシャル思考の生き方」と「リーダーシップ」を広める為に、世界中で講演や執筆を行っており、AppleやFacebookなど名だたる企業にアドバイスを与えている方です。
そして、ハーバード・ビジネス・レビューおよびリンクトイン・インフルエンサーの人気ブロガー
本書および、「Multipliers:How the Best Leaders Make Everyone Smarter」という書籍は米国でベストセラー入りしている方です!
経歴が素晴らしいですね!
そんなグレッグ・マキューンさんのエッセンシャル思考ですが
早速内容に入っていきましょう
エッセンシャル思考とは
より少なく、しかしより良く
まさにこの一節がこの本のテーマと言ってもいいでしょう
全てをやり切ろうとする人は失敗する。
やはり全ての物事は、何かを得るためには何かを捨てるというトレードオフでなりたっています。
本書では、とあるレコード会社と商業デザイン界の巨匠を例に
より少なく、しかしより良く
の説明がされています。
商業デザイン界の巨匠 ディーター・ラムス
ディーター・ラムスは電気器具メーカーのブラウン社にてデザイン部門のトップを務めていた人物です。
ディーター・ラムス曰く
世の中の大半のものはノイズである。
本質的なものはほとんどない。
ディーター・ラムスが24歳の時にレコードプレイヤーのデザインを担当することになったのですが、
当時のレコードプレーヤーといえば、重厚な木の覆いがついたものが一般的で、中には立派な家具調度品扱いを受けているものもあったそう。
ところが、ディーターラムスは、
無駄な装飾を全て排除し、現在の皆さんのイメージされている
透明なプラスティックのカバーが付いているだけのシンプルすぎるデザインのレコードプレーヤーを作ったようです。
当時はそんなものは売れるわけない。会社を潰すつもりか。とまで言われたそうですが、
こちらのラムスがデザインしたレコードプレーヤーはまさかの大ヒット
世界中で大きな反響を呼び起こしてしまったそうです!
他社まで同じような製品をだすようになり、
今にも通じる、レコードプレーヤーのグローバルスタンダードになっていったそうです。
まさにシンプルにする = より少なく、しかしより良くですよね!
エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考
本書では、エッセンシャル思考、非エッセンシャル思考の内容を三つに分類しています。
- 考え方
- 行動
- 結果
エッセンシャル思考
考え方
「より少なく、しかしより良く」
- これをやろう
- 大事なことは少ない
- 何を捨てるべきか?
行動
やることを計画的に減らす
- 本当に重要なことだけをやりきる
- 大事なこと以外は断る
- あらかじめ障害を取り除いておく
結果
充実感
- 質の高い仕事ができる
- 自身でコントロールしている
- 正しいことをやっている
- 毎日が楽しい
非エッセンシャル思考
考え方
みんな・すべて
- やらなくては
- どれも大事
- すべて最優先
- 全部こなす方法は?
行動
やることをでたらめに増やす
- 差し迫ったものからやる
- 反射的に頼まれごとを「やります」といってしまう
- 期限が迫ると根性でがんばる
結果
無力感
- 何もかも中途半端
- 振り回されている
- 何かがおかしい
- 疲れ切っている
いかがでしょうか。
非エッセンシャル思考にわりと当てはまる方も多いのではないでしょうか!
筆者も職場では効率よく仕事をやっているよねと言われることが多いですが、
割と根性で乗り切っているところが多いので、改めて全然そんなことないですよ・・・と見つめ直しました。
90点ルールを取り入れる
90点ルールを取り入れるという方法
本当にやるべきか、選ぶべきかを迷った際に中間より上
例えば65点から70点くらいのものはまあ悪くはないし一旦選んでおこうという考えの方が多いのではないでしょうか?
このエッセンシャル思考では、それも非エッセンシャル思考ならざる要素となってしまうとのこと
まあまあ良いから選ぼうという考え方は捨て、
90点以上しか採用しない
すなわち自分が満足していない限りは非採用と決めきるルールです。
これを導入することで、
頼まれごとややるべきことを
- 仕方ないからやっている
- やらされている
という感覚がなくなり、
自分で選んだんだ
これは本当にやるべきことなんだ
という考えや意志のもと選択や行動を取れるようになるはずです!
絶対にイエスだと言い切れないなら、
それはすなわちノーである
これは深いですよね。
筆者も実践していこうと思います!
エッセンシャル思考を生きる
本書の終わりに
エッセンシャル思考を生き方に取り入れていこうという節があります。
多くの有名人、企業のトップがエッセンシャル思考の方が多いようです。
というよりも、エッセンシャル思考を口先だけではなく、
各々が生き方として貫いた結果、大きな成功を収めたというべきでしょうか。
世界的な投資家ウォーレン・バフェット
スティーブ・ジョブズ
マイケル・ジョーダン
他
記載をしたら書ききれないほどのようですが、
仕事や場所は違えど、同じ生き方を選ぶのは不可能ではなく、
考え方・行動次第という点だと思います。
終わりに
いかがだったでしょうか
エッセンシャル思考を身につけるのは簡単なことではないですが、
より少なく、しかしより良く
をテーマに取捨選択をおこなっていくことが肝心なのかなと思います。
仕事でもプライベートでも周りに流されて時間だけ浪費するということは誰にでもあると思います。
そう言ったものを自らの意思で選ぶというのが重要だと思います。
本書にもありますが、
「本当に重要なのは、なにか?」
それ以外は全部捨てて良い
これは深いですね。
筆者もエッセンシャル思考を生き方として貫いていきたいと思います!
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